第20章 vs桐皇
青峰side
(思ったよりはマシだったが、終わんのは早かったな)
俺はテツに向かって言う
「自慢のパスも通じず、体力も尽き、光もいない、ミスディレクションもとっくに切れた。もはやお前は並のプレーヤー以下。俺の勝ちだ、テツ」
黒「……まだ終わってません」
「バスケに一発逆転はねぇよ。もう万に一つも…」
黒「…可能性がゼロになるとすれば、それは諦めたときです。どんなに無意味と思われても自分からゼロにするのだけは嫌なんです。それに僕を… 僕達を最後まで信じてる人がいます」
テツがここまで言ったとき、俺はアイツの言葉を思い出していた
【私、信じてるから】
黒「だから諦めるのは絶対嫌だ‼︎」
「‼︎‼︎」
俺に向かってそう言うテツの目は、アイツとそっくりだった
そのとき
『誠凛‼︎‼︎ ファイッオー‼︎‼︎‼︎』
会場に響くぐらいの大声が聞こえた
(アイツのこんなでけー声、初めて聞いたわ……)
「…1つだけ認めてやる。お前らのその諦めの悪さだけは」