第20章 vs桐皇
第4Q
黒子のパスも通じず誠凛はシュートを決めることができない上に、青峰の勢いは止まらなかった
誠凛ベンチでは
(大我の様子が変…‼︎ テーピングきっちりしたのに…。違う… これは…‼︎)
『リコさん、大我を下げてください…』
リコ「っ…‼︎ 分かったわ…」
火神に交代が告げられる
火神「なんでまた…⁉︎ テーピングなら問題ねーよ‼︎です。それにまだ試合は… こんなところで…」
リコ「いいから戻りなさい‼︎‼︎」
そのときのリコの声は普段以上に有無を言わさない厳しさがあった
火神はギリ…と歯を食いしばって心底悔しそうにベンチへ座る
(大我… 痛めた足をかばいながらプレイしたせいで、今度は逆の足を痛めてる…。これじゃあ、この試合も残りの決勝リーグも……っ)
火神からは殺気とも感じられる雰囲気が漂っていた
青峰にやられ意気消沈どころか、今まで以上に怒りがほとばしっていた
コートでは
DFは青峰を止められない上にOFは桃井のせいで全部読まれている誠凛は、一方的に桐皇にやられ40点差にまでなっていた