第20章 vs桐皇
誠凛控え室にて
リコ「前半お疲れ様‼︎ 後半の逆転に向けてエネルギー補給よ‼︎」
リコはそう言って日向たちにタッパを渡す
日向が蓋を開けると、中には蜂蜜に丸ごとのレモンが漬けられていた
日向「切ってって‼︎ せめて切ってって言ってるじゃんいつも‼︎‼︎」泣
リコ「ちゃんと洗ったから皮ごといけるかと…;;」汗
『あっ、私もレモンの蜂蜜漬け作ってきたんで良かったら食べてください‼︎』
はそう言って伊月にタッパを渡した
伊月が蓋を開けると、中にはちゃんとしたレモンの蜂蜜漬けが入っていた
部員全員「「ちゃんいて良かった‼︎」」泣
部員はこぞって食べ、リコは隅の方で落ち込んでいる
するといきなり黒子がこんなことを言い出した
黒「後半も… このまま出してもらえませんか?」
一試合フルにミスディレクションは通用しないし、黒子の体力ももたないので、第3Qこのままいけば黒子はベンチだ
本人も分かっているはずなのに、黒子にしては珍しい発言だった
だが伊月は反対し、日向やリコも賛成ではなかった
黒「どうしても青峰君に勝ちたいんです」
火神は溜め息をつき、先ほどのリコのレモンを黒子の口に押し込んだ
火神「いーからこれ食って、お前は引っ込んでろ‼︎ バスケは1人でやるものじゃねーって言ったのはお前だろ‼︎ 任せとけ‼︎」
『そうだよ、テツ君‼︎ らしくないよ?テツ君は“1人”じゃないでしょ?』
黒「‼︎」
青峰との戦いに熱くなっていた黒子は、2人のおかげでようやく頭が冷えたようだ
リコ(ウチのエースの気合いを買うか‼︎)
「第3Q、青峰君は任せたわよ、火神君‼︎」
火神「ウス‼︎」