第17章 プール練習
side
練習が終わり、私とテツ君とさつきはプールサイドに残り話していた
黒「桃井さん…。桃井さんは青峰君と一緒の学校ですよね?」
桃「うん…。テツ君と一緒の学校に行きたかったのは本当だよ?…けど、アイツほっとくと何しでかすか分かんないからさ……」
そう言うさつきは、悲しそうな顔をしていた
桃「だから次会うときは違うベンチだね」
黒「はい」
桃「あとビデオでミドリンとの試合見たよ。すごい良い試合だったし…、火神君…昔のアイツ(青峰)にそっくりだね」苦笑
黒「……はい」
(やっぱり、さつきもテツ君も思ってたんだ…。大我と大輝は似てるって……)
桃「2人のプレーを見てたら、昔を思い出しちゃってさ。青峰君のテツ君と一緒にやってた頃のプレーの方が、好きだったんだけどな……」
『うん… 私も……』
桃「青峰君、バスケを1人でするようになって… チーム内で孤立して… それでも試合に負ければ変わってくれると思ってた…。けどアイツは負けない。1人になっても誰も止められないのよ…」
(大輝…。やっぱりまだ“1人”で戦ってるんだ……)
桃「あっ、ごめんねっ‼︎ どーも昔の話になると暗くなっちゃって…」苦笑
黒「……変わりますか?」
桃「え?」
黒「青峰君を止めたら」
桃「えっ…⁉︎ でも……」
黒「青峰君の強さは知ってます。けど僕1人で戦う訳じゃないですから」
桃「……‼︎」
黒「桃井さん、約束します。青峰君に勝つと」
『うん‼︎ 私も信じてる‼︎ テツ君と大我と誠凛のみんなを‼︎‼︎』
桃「……うん」
さつきは少しだけ笑った
そして私達は着替えを済ませ、別れた
(さつきとの約束を守るためには大我の力が絶対に必要。最近バスケできてないからだいぶウズウズしてるみたいだけど… 許可なくバスケとかしてないよね⁉︎⁇ 一応、近くのバスケットコート見ておこーっと;;)
私はプールの近くにあるバスケットコートへ向かった
【大輝より強い人なんてすぐ現れるよ‼︎ てゆうか私が見つける‼︎‼︎】
いつか私が大輝に言った言葉を思い出しながら