第15章 赤い声
実渕「そう…。なら次はマネージャーさんについて聞きたいわ」
赤「彼女は凄く優秀なマネージャーだったよ」
実渕「でもその全員個性的な〝キセキの世代〟達が言うことを聞くって… 凄いわね;;」
赤「みんな彼女に魅了されていたからね……」
そう言う赤司の顔はさっきまでの穏やかな表情ではなく、恐ろしく冷たい目をしていた
実渕「っ……」ゾクッ
葉山「その子はどこいったのー? やっぱり〝キセキの世代〟のいるトコロー?」
葉山は気にせず(というか赤司の雰囲気が変わったことに気づいてない←)赤司に問いかけた
実渕「‼︎‼︎」
(ほんっと空気読めないわねー(怒))
実渕は葉山のKYな発言に焦った
赤「いや… 彼女は僕たち〝キセキの世代〟のいるところじゃなく、誠凛という高校へ進んだよ」
(僕と“敵”になることを望んでね…)
葉山「へー、そうなんだー」
葉山は聞いた割に興味が無さそうだ
実渕「そう。彼女にもいつか会えるかしら」
実渕は赤司の様子を気にしながら言う
赤「そうだね…」
それ以上赤司が喋ることはなかった
実渕(征ちゃんのあの雰囲気の変わり様は普通じゃないわ……。キセキの世代みんなっていうことは、征ちゃんもきっと……)
実渕は鋭い女の勘←であらかた予想がついた
赤(…。離れていても関係ない。は必ず僕が手に入れる。テツヤや他の奴らに譲る気はない。絶対は僕だ。)
そう思う赤司からは恐ろしく冷たい空気が漂っていた