第15章 赤い声
赤司side
(洛山に入学して… と離れて約3ヶ月か…)
僕は中学3年の半分をと毎日一緒に過ごした
が中2のとき帝光へ転校してきてから、部活などで毎日会っていたが、中3になり引退しても、僕達はずっと2人で過ごした
今日は離れてから初めて電話を掛けた
(久しぶりだな… の声を聞くのは…)
との電話を終え、僕は眠りにつく
(今日は久しぶりによく眠れそうだ…)
そして翌日の部活終わり、部室で着替えていると玲央達に話しかけられた
実渕「私、征ちゃんの話が聞きたいわ」
「僕の何が聞きたいんだ?」
実渕「征ちゃんの中学時代ってどんなふうだったの?」
「いい時代を過ごしたと思っているよ。仲間たちにも恵まれた」
葉山「実際のところさ、他の〝キセキの世代〟はどんな感じの奴らなわけ?」
「……とても興味深い仲間たちだったよ。能力が高かったこともそうだが、誰もが個性的で一筋縄でいかなかった」
実渕「全員個性的って…… 主将としてまとめるの大変じゃなかった?」
「そうでもないさ。当初は衝突もあったが、うまくバランスを取る奴がいてね。それに優秀なマネージャーがいて、みんな彼女の言うことだけは聞いていたよ」
実渕「‼︎‼︎」
葉山「へー、そのバランスを取る奴ってどんな奴⁉︎」
「そのうち会えるよ」
根武谷「だな。IHで当たるんじゃねーのか?」
「いや、彼と会うには少し時間がかかるかもしれない。IHは無理だろう」
(に会えるのもまだ遠いだろうね…)
葉山「でも〝キセキの世代〟のいる学校なら、IH出場は確実じゃないのー?」
「彼は〝キセキの世代〟じゃないよ。僕たちとは違う。だからこそ意味があった…」
僕がそう言うと3人は黙ってしまった