第15章 赤い声
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秀徳との決勝を終えた翌日の夜
♪♪〜♪〜〜
電話の着信音が鳴り響き、ディスプレイを見て見ると【赤司征十郎】と表示されている
(赤司君……‼︎)
PI
『はい…』
赤「、久しぶりだね」
『うん…』
(っ……。赤司君の声… 久しぶりに聞いた……)
私は赤司君の声が聞こえた瞬間、ドキッと胸が鳴った
赤「真太郎達に勝ったそうだね?決勝リーグ進出おめでとう」
『うん、ありがとう。赤司君のところは?』
赤「IH進出が決まったよ」
『そうなんだ‼︎ おめでとう』
赤「あぁ、ありがとう。ところで、最近どうだい?」
『どうって?』
赤「学校生活や部活のことだよ。テツヤと一緒なんだろう?」
『うん、テツ君とはまたクラスが一緒になったよ。それに部活も楽しくやってる…』
赤「そうか…」
赤司君の声は少し悲しそうな怒っているような… 複雑な声だった
『……赤司君は最近どう? 1年生だし… でも赤司君の主将じゃないところなんて想像できないな……』
赤「洛山の主将は僕だよ」
『えっ⁉︎ そうなの⁉︎ 1年なのに⁉︎』
赤「あぁ」
『っ……さすがだね;;』
(誰かに従ってるところが想像できないとはいえ…… 1年であの強豪の洛山の主将になるなんて…;;)
赤「それは褒め言葉として受け取って良いのかな?」
『う、うん……;;』
赤「クスッ。微妙な返事だね」
『えっ、そんなことないよ…‼︎』
赤「まあ、の声が久しぶりに聞けて良かったよ」
『うん…』
赤「それじゃあ、おやすみ」
『おやすみ…』
PI
(赤司君の声変わってない……な)
私は優しい赤司君と恐ろしく冷たい赤司君を思い出し、複雑な気持ちになっていた