• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

妄想BF(仮)

第13章 女神なんかじゃない(逢坂紘夢)


日曜。今日は逢坂くんとデート。

遊園地に来た。

お化け屋敷に入る。

これはチャンス!

「私、オバケ怖ぁい」

入る前にジャブを打つ私。

「大丈夫だよ。僕がついてるからね!」

彼が自信たっぷりに答える。素敵。

…

お化け屋敷の中を歩く。

「く…暗いね…」

暗闇の中の彼にアプローチする。

「そうだね…」

彼が答える。

違うでしょ! 手を繋ごうか? でしょ!

私はイラっとする。

「キャッ」

私はつまずいたフリして彼の手を握る。

「キャッ」

彼も小さく叫び声をあげる。

「ご、ごめん。何かにつまずいちゃったみたいで…。怖いからこのまま手を握っててもいい?」

暗闇の中、上目遣いで彼の顔を見上げる。

「い、い、いいよ。僕がついてるからね。大丈夫だよ」

よし、手を握った。後はタイミングを見計らって抱きついちゃう? ふふ…

私は頭の中でひそかに計画をたてる。

…

遊園地のお化け屋敷はたいしたことなくて、私は抱きつくタイミングが取れなかった…。

私は彼の手を握ったまま、トボトボとお化け屋敷を出る。

「あ、あの…愛ちゃん。もう大丈夫だよ。終わったからね」

彼が繋いだ手をチラッと見て言う。

「あっ…ゴメンね、私、手をこんなぎゅっと握ったままで…」

私は繋いだ手を離す。

本当はずっと握ってたかったんだけど。

「いいんだよ。少しでも君の役に立てたのなら僕は嬉しいんだ」

彼がニッコリと微笑む。

逢坂くんは私ともっと何かしたいとか思わないのかなぁ。

/ 104ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp