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【ハイキュー】Re:year

第6章 遺書


吉川は読み進めていく。
その様子を月島は黙って見ている。
時々、窓の外から鳥のさえずりが聞こえてくる。

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7月27日

颯斗の怪我は順調に治っていく。
最近なんだか発作が起きる回数が増えているような気がする。
気の、せいだといいな。

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7月30日

颯斗の怪我はもう治ったみたい。
野生に戻さなくちゃいけないのに、戻したくないと思っている私がいる。
ずっとここにいてほしい。
颯斗の怪我は治ったのに私の心臓は日に日に弱っていくのがわかる。
そろそろなのかな....
まだ私17よ。
これからしたいことが沢山あるのに....
死にたくない。

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8月14日

颯斗が家に来てちょうど1ヶ月。
颯斗がいなくなった。
病院に行ってて家を空けてたのはいつものことだった。
だけど、家に泥棒が入ってきたらしく、帰って来た時には部屋が荒らされてた。
そんなことより、窓ガラスが割れてたことと颯斗がいなかったことにショックだった。
たぶん、知らない人が入ってきて驚いて窓から逃げたんだと思う。
颯斗は無事なんだろうか。
心配だ。
もう、颯斗とは会えないのかな。
カラスにこんな想いを抱くなんて、普通じゃないよね....

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