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【ハイキュー】Re:year

第4章 血縁関係


*****

3限目が終わると、田中は吉川の席へ行く。

「は、はやとぉ〜」

田中は泣きながら吉川に近付く。
吉川はぎょっとしてすかさず避ける。

「な、なんだよ」

「テストぉ〜」

なんだ、テストのことか
昨日やったとこ出たし大丈夫だろう

「テスト出来て嬉し泣きしてんのか?」

田中はぶんぶんと首を横に振る。

「え、出来な、かったの、か?」

恐る恐る聞いてみる。
今度は首を縦に振る。

な、なぜだっ!!
あんな簡単な問題が解けないっ!!

「昨日やったとこは出来たんだよ。だけど、それ以外が........」

田中は吉川に訴えるように言う。
涙は止まっていた。

「え、あ、そうなのか」

吉川は苦笑いを浮かべる。

あれが出来れば大概出来るんだけどな....

「田中」

「あ?」

「昨日やったとこは出来たんだよな?」

「あぁ」

「だったら、追試までになんとかすればいいんじゃないか?」

「ん?そうだな」

「僕がみっちり教えてやるよ」

田中の表情が明るくなる。

「い、いいのか?」

「あぁ」

「よっしゃー!」

あ、田中の扱い方が分かってきた
つか、喜び過ぎだ
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