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ハリポタ・短編集

第3章 家族写真  ハリー誕生日夢/捏造/3年生前の夏休み


「ハリー、さっきはあんな風に言ってごめんなさいね」

「ううん。僕こそごめんね」

彼女の運転する車で移動中、前に視線をやったまま彼女は謝罪の言葉を口にした。

「罰なんてないから安心して」なんて笑って言う彼女に僕も笑って「解ってるよ」と返すと、今度はチラリと僕に視線を寄越して本当に申し訳なさそうに話始める。

「やっぱりまだ続いてるのね…あんな酷い事。ハリー…チュニーを許してあげて、貴方にしてる事はとても酷い事だと解っているけど、本当はとっても家族思いの優しい姉なのよ」

ネームはあのペチュニア叔母さんの妹だーーそして僕の母の妹でもある。

正直僕にはネームの言う事はとても信じられない。
僕の事や魔法の事、両親の事も全部悪く言うあの人が『家族思いの優しい人』だなんてカエルチョコが卵を産む位ありえない事だと思う。

けれど、その人の妹であるネームはとても優しい人だし、あんな叔母さんの事ですらこうやってフォローをする。
彼女自身こそが『家族思いの優しい人』なのだと僕はそう思えてならない。
なぜなら、彼女の『家族思い』は姉の忘れ形見である僕にも惜しみなく与えられているのだからーーー

「ネームにそう言われたら許さない訳にはいかないよ」

肩を竦める仕草をしながら言えば、「ありがとう」と安心した笑みを見せてくれた。

「見ない間に随分と大人になっちゃったのね」

クスクスと笑う彼女の瞳は寂しげに揺れている気がして僕は「そんな事ないよ」と呟く様にいった。



数十分走らせて辿り着いた場所で車を降りた僕は此処から少し先に見える建物を見た。
どうやら買い物と言うのは嘘じゃないらしく、着いた先は大型ショッピングモールだった。

「美味しいお昼ご飯を食べて、食後のアイスを食べましょう」

車の鍵を閉め、僕の手を取って歩き出したネームは隣に並んだ僕を見つめながら歩く。
ニコニコと僕に笑みを向けたまま歩く彼女を危なくない様に誘導しながらモールへと向かっている時

僕はまだ背が低いけど恋人同士に見えるかな?
ネームはまだ20代らしいし…

などと、なんとなく考えてしまった僕はそれに気づくと恥ずかしくて暫く彼女の顔を見れなくなってしまった。
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