第1章 本編
「お待たせ。ジローの部屋に連れて行って?」
「あぁ」
跡部はジローの部屋まで案内してくれた。
「ありがと。明日も迷子なるかも知れないから迎えに来てね?おやすみぃ~」
私は跡部とわかれた後、ジローのベッドに思い切ってダイブ!
「うわっ?!」
「ばぁ~☆」
私はジローを起こした。ちょっと強引にだったけど…
「あれ~?不二子、どうしたのぉ?」
「ジロー一緒に寝てもいい?」
「いいよぉ~俺も不二子と一緒の方がいいC~」
ジローは眠い目を擦りながら、起き上がってくれた。
「ジロー?今どんな夢見てたの?」
私は思い切って、寝起きのジローに問いただす。
「う~ん…不二子が、どこ探しても見つからなくてぇ~…」
「それで?」
「みんなと探してたのぉ~☆そしたら空から不二子が俺達の上に降ってきて~…」
「降ってきて?」
「ぶつかった!って思ったら~、本当不二子が俺の上にいて~…」
私はジローを凄いと思った。起こされる瞬間も、夢の中と繋がっているのだから…
「起こさない方が良かった?」
「ううん。だって寝てたら、不二子が側にいなくて寂しいからねぇ~」
「本当!?」
「うん♪」
ジローは私を撫で撫でしながら、抱きしめてくれた。
「もう、寂しくない?」
私はジローに問い掛けた。
「寂しくないよ~?不二子がいるからねぇ~」
「ジロー大好き!」
「俺も好きだよぉ~」