第1章 本編
私はジローに抱きついた。ジローは私を優しく受け止めてくれた。
───CHU───
「よく眠れるおまじない…」
ジローは額にキスをした。
───CHU───
「ジローにもおまじない…」
私はジローの額にキスをした。
「いい夢みてね?」
私はそっとジローに語りかけた。
「不二子もね?」
「うん…」
「何か恥ずかC~…」
「そうだね…w」
私達は何だかくすぐったくて…笑いに笑った。
「…明日、ジローと眠れるかな?いつもの…あの場所で…」
「ん~…それは無理かなぁ~?」
「Σどうして?」
「俺が寝させてやんな~い♪」
ジローはいつもの笑顔で、私を笑わせてくれる。
「じゃあ、明日はお昼寝禁止ねぇ☆」
「Σそ、それはヤだC~」
「あはっ♪約束だよ~?おやすみぃ~…」
「Σあぁ!寝るのダメだC~ι不二子~起きてぇ~」
翌日。ジローは1日お昼寝が出来なかったのである。なぜなら私に、夢の話を延々と聞かされたから…
ジローの長い長い1日は始まったばかりである。
END.