第4章 《Free!》惚れたあの子
「じゃあねー!美樹センセー!」
「おー!気を付けて帰るんだぞー?」
「はーい!」
帰っていく子供たちを見ながら手を振る。結局、泳いでいないがそれなりに楽しかった。
「小さい時の一樹たちを見てるみたいだなー」
「妹か?」
「そうそうー凛に遙に真琴、渚と一緒によく駆けて帰ってたなー」
懐かしそうに目を細める三谷。
「さてさて、御子柴!なに食べに行く?」
「んーそうだなー無難にファミレスとかか?」
「よしっ行くぞー」
早々歩いて行く三谷。その後、慌てて追いかける。
「あー三谷は好きな奴とかいないのか?」
「いないってばー御子柴までそんな事聞くのか?」
笑いながら受け流す。横目で隣にいる三谷を見る。こんなに綺麗な顔立ちしててモテないなんてあり得ない。なのに何故、三谷には彼氏がいないのか。
「いや、だってモテるだろ?」
「モテないって!」
「…少しは自分の魅力に気が付け」
「ん?なんか言ったか?」
「いやっ」
つい呟いていた。