第3章 《Free!》サプライズバースディ
「はい、漆の好きな煮込みラーメンだよ」
「わあっありがとう!いただきまーす!」
アツアツのラーメンを冷ましながら口に運ぶ。体の芯から暖まるようだ。
「今日はどうするんだい?」
「今日は疲れた体を癒すことにするよ、明日の為にも」
「ゆっくりして行きなさい」
「ありがとう、お婆ちゃん」
煮込みラーメンを数分で完食し、片付ける。何もすることがないので外を散策しに出掛ける。
「凛ちゃんと鉢合わせしないようにしなきゃね」
凛ちゃんはよく海岸沿いコースをジョギングしていると前、電話で話してくれた。冬の海も見てみたかったが諦め、商店街の方に行ってみる。
「半年でも少し変わるんだね」
去年の夏に来た時の事を思い出しながら歩く。明日が待ち遠しくて仕方ない。