第7章 ~右目~
続いて(略)平均価格の衣装が点在する売場。
「・・・・・・(歩き疲れで無言)」
「此所で良いか。」
「やっと付いたで御座るぅ。」
「所持金以内に買っちゃおうか♪」
やっとの所で買い出しが始まった様だ。
数分後。
「我に見合う物が無いでは無いか!!」
「俺のサイズに合うのねぇ!!」
「ウオオオオオオオオォォ!!迷うで御座ぶああああああああぁぁ!!」
「・・・静に選んでよぉ・・・」
更に数分後。
「此の翠は無いのか?有る為ら即刻持って来ぬか!!」
「此はちっと派手打な。もっとシンプルなのねぇか?」
「ははは破廉恥で御座るううううぅぅ!!」
「えっ?女性店員に話し掛けられた丈で?!」
更に数分後。
「・・・フン、中々打な。此を包んで来れ。」
「・・・まぁ、今な物か?すまねぇが此包んで来れ!!」
「・・・ウゥ、やっと決まったで御座るぅ。すまぬが、此を包んで来れぬか?」
「・・・よっし、完成!!一寸其所の御姉さん、此を包んで来れないかい?」
やっとの所で会計を済ませた一行は店を後にし、食事をする為飲食店に向かった。
十分過ぎる程歩き廻った一行は、平均価格で飲食出来る飲食店にやって来た。
「・・・水だ!水を持って来ぬか!!」
「あーーー腹減ったあああ!!」
「もう、歩きたく無いで御座るううぅぅ!!」
「やっと座れたあぁぁ!!」
一人は店員を怒鳴り付け、一人は空腹を叫び、一人は疲労を叫び、一人は安堵し、他の客が居るのにも関わらず大声を出して居た。
なのに何故誰一人として注意をしないのか。
其は、彼等が『王族の一派』だからだ。
『魔界の王』『破滅の王』『貪欲の王』『滅亡の王』が、最も力が強いと云われて居る。
そして、王族に仕えるのが『一派』と呼ばれる集団だ。
種族の長、云わば代表がどの王に仕えるかによって、一族の命運が決まる。
『魔界の王』詰まり、小十郎に仕える一派は『幻狼』『鵺鴉』『鬼神』『天神』に分けられる。
打が、政宗の右目には『破滅の王』が宿って居る。
其の為、小十郎と『破滅の王』は共闘して居ると云う噂は瞬く間に拡がり、今現在は硬直状態に寄り此と云った種族間抗争は起こって居ない。
四人は適当に食事を注文し、注文品が来る迄の間何気無い会話をして居たが、元就の一言で四人放つの空気が変わった。
「・・・貴様ら、政宗をどう思う?」