第7章 ~右目~
そんな政宗の姿に小十郎は、頭を抱えた。
ー少し、柄貝過ぎたか。さて、どうした物か・・・一度機嫌損ねると、ずっとあのまま出しな・・・此のままだと、明日に支障が出て
「はっ、『晩餐会』だぁ?んなもん、小十郎が謝る迄オレは出ねぇぞ!!絶っっっっ対出ねぇかんなぁ!!!!」
ーって、感じに為って・・・糞爺共の相手を永遠続ける事に為っちまう。否、其は避けねば為らねぇ!!極上の衣装(脳内妄想)を作った彼奴等(使用人達)に顔向け出来ねぇ!!其に、政宗の其は其は可愛らしい姿、表情が拝めねぇ!!政宗が俺に組敷かれて、俺の下で嫌がる素振りを見せながら、止めど無く襲う快楽に溺れ、羞恥心で紅く為った顔は本当に最高級レベルの可愛さ・・・って、話逸れたが、政宗のマジ天使レベルの笑顔は癒される!!本当にマジ癒される!!My sweet angel政宗!!御前は俺の癒しだぁ!!!!
等と、何やら良く解らぬ方向に向かって居る小十郎の自問自答もとい脳内妄想。
そんな小十郎を余所に、政宗は泣き疲れて夢の中に堕ちて居た。
魔界某所に有る高級ショッピングモールに、超人並みの回復力で復活した幸村と元就、専ら荷物持ちの元親と慶次が、『晩餐会』用の衣装を買う為にやって来た。
「某、此所に来たのは初めてで御座る!!」
「何だ、此所に来るのは初めてか?我は、暇さえ有れば来ているがな。」
「テメェ見てぇに、金持ってる奴が居るとは限んねぇんだぞ元就。」
「貴様が無い丈の話ぞ。」
「ぁあ!!喧嘩売ってんのか元就!!」
「一寸一寸、喧嘩しないの!!今日は買い物に来たんでしょ?!ささ、中に入ろ?」
開始早々、前途多難の買い物が始まろうとして居た。
無駄に内装が広い店内に入った四人が、最初に向かったのが衣装売場。
見るからに馬鹿高そうな衣装が点在して居た。
「此所でー」
「ー却下。次だ次。」
「貴様の意見等聴いて居らぬ!!」
「王寄り目立ってどうする積もりだ!!」
「某、そんなに貰って無いで御座る。」
「まぁまぁ、次行こ?次。」
続いて向かったのが、先程寄りは多少安く為った衣装売場。
「此所でー」
「ー次だ次。」
「(団子食いながら)御腹空いたで御座る。」
「幸村、歩きながら食べたら危無いよ。」
続いて向かった(略)可なり安く為った衣装売場。
「此所でー」
「ー無理。次だ次。」
『・・・・・・』