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貴方に魅射られて

第7章 ~右目~


打が、此と云う色合いが見付から無かった。

「小十郎、部屋の中探索して良い?」
「・・・ん?あぁ、良いけど・・・危ねぇ事すんなよ?」
「はーい。」

衣装が決まる迄暇を持て余した政宗は、部屋の中を歩き廻った。

「・・・ほ~・・・・・・おぉ、綺麗な色・・・・・・!!」

今まで見た事無い衣装に政宗は、興味津々な様子だが、有る衣装の前で立ち止まり見云って居た。
不審に思った小十郎は、政宗の元に歩き出した。

「・・・どうした政宗?」
「・・・ん?此の色、オレ好き何だ。」
「・・・蒼、か・・・蒼、うん。良いな蒼。政宗に良く似合う。打が、政宗のスタイルを活かす物がねぇからなぁ・・・」
「・・・そっか・・・オレ、此方の住人じゃねぇから、合うのねぇんだ・・・」

政宗が放った一言に、小十郎と使用人は顔を見合せた。

ーおめぇら、政宗に似合う蒼の衣装作れるか?

ー彼を暫く貸して戴ければ、間に合う様に縫製しますが。宜しいですか?

ーあぁ、完璧な物を頼む。

ー仰せの通に。

「・・・政宗。御前に似合う衣装作ってやる。後は頼んだ。良い物作れよ?」
「えぇ。王の満足する衣装を作り上げましょう。」
「・・・政宗・・・俺は先に部屋に戻ってるが、コイツらの云う事、張と聴けよ?」
「オレは餓鬼じゃねぇんだぞ?其位出来る。」

政宗は、小十郎に髪をぐしゃぐしゃに去れ、更には、子供扱い去れた事に不貞腐れながら呟いた。

「ん。良い物作って貰えよ?楽しみにしてっから。」
「小十郎も、ビシッと決めて来いよ?」

数分後、館の中に政宗の悲鳴が響き渡った。



使用人から、やっとの処で解放去れた政宗は、ベットに伸び切って居た。
そんな政宗の姿に小十郎は、口元を抑え笑いを堪えて居た。
其を見た政宗は、唇を尖らせ不貞腐れて居た。

「・・・そんな・・・笑う事ねぇじゃん・・・」
「・・・っ、すまん・・・打が、有れ丈息巻いてた癖に、悲鳴挙げるとか・・・っ、」
「し、仕方ねぇだろ!!あんな、獲物狙う見てぇに眼ぇ光らせれば、誰打って悲鳴挙げるわぁ!!!!」
「否、其はー」
「ーどうせオレは、強者に捕食去れる定めの弱者だよ!!滅びる定めの弱者だよぉ!!小十郎に喰われて終るんだぁ!!」
「オイ、何故其所で俺の名を出す政宗・・・って、聴いてねぇか・・・」

叫ぶ丈叫んで、政宗は泣き出して締まった。
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