• テキストサイズ

貴方に魅射られて

第2章 ~生け贄の少年~


人々の懇願に

ー暇だ!暇だ!!

ー俺をもっと、楽しませろォ!!!!

『魔界の王』は、興味等無かった。
『退屈』な情を癒せる者が現れる迄、破壊を繰り返す。
只、其だけしか無かった。
愚かな人間は『生け贄』を捧げる。
『破壊者』の情を癒すために、今日も捧げる。




月日は流れた。

ーさぁ、今日も『生け贄』を捧げよう。

人々は捧げる。
新しい『生け贄』を。
そして人々は、少年を捕まえた。
『忌み嫌われ者の少年』を捕まえた。
少年の叫びは、人々には届かない。

ー『生け贄』の役目を果たせ。

ー我等の運命を、左右するのだから。

ー『破壊者』の情を癒せ!!

人々は捧げる。
『滅びの館』に『生け贄』を。
少年は捧げられた。
『滅びの館』の『王の間』に、捧げられた。
/ 59ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp