第5章 ~探検~
次に案内去れた部屋は『日輪』の看板が付けられた扉だった。
「幸村、日輪って?」
「あぁ、日の光って意味だった様な・・・まぁあれで御座る。此方の御方は、日の光を浴びるのが好きな御方なので御座るよ。」
「・・・・・・」
「失礼するで御座るよ、元就殿。」
幸村の一言に政宗は顔を歪めたが、幸村は気付かず部屋の扉を開けた。
打が、扉を開けた瞬間、目映い光が一行を襲った。
政宗は、扉が開いた瞬間、幸村の背中に隠れた為難を逃れた。
「・・・うぅぅ~・・・元就殿、何をするで御座るか!!」
「我の日輪の邪魔をする御主等の罰よ。」
「うぅ~・・・新しい住人を紹介する為に伺ったが、又にするで御座る。」
「待て、新しい住人打と?我は初めて聴いたが?」
幸村の一言に元就は、大量の鏡を片付けながら応えた。
どうやら、話を聴く態度に為ったらしい。
其を見た幸村は、己の背中に隠れる政宗に話し掛けた。
「・・・政宗殿?某の背中から離れねば、紹介出来申さぬが?」
「・・・光・・・来ねぇ?」
「ム?大丈夫で御座るよ、政宗殿。」
幸村の一言に促された政宗は、渋々背中から顔を出した。
「彼方の御方は、元就殿で御座る。」
「我は元就。御主は人間なのに、日輪が苦手なのか?」
「・・・政宗だ・・・ずっと、暗い所に居たから・・・苦手なんだ・・・」
政宗は、挨拶し終わると直ぐ、幸村の背中に隠れた。
「・・・では、元就殿。某達は此で失礼するで御座る。」
「あぁ・・・次、日輪の邪魔をしたら焼け焦がす故、注意するが良い。」
「了解した、元就殿。政宗殿、次に行くで御座る。」
「・・・・・・あぁ・・・」
「・・・誰も、俺様の心配はしないのね・・・」
一行が出て行った後元就は、日輪の準備をする為鏡を動かしながら
「・・・何故誰も気付かぬのか・・・彼奴はもう・・・」
独り呟いた。