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貴方に魅射られて

第5章 ~探検~


幸村に案内去れ連れて来られた場所は、『恋が一番』と書かれた看板が付けられた部屋の前だった。

「幸村、此所は何処だ?」
「住人の部屋で御座る。失礼するで御座るよ慶次殿ぉ~。」
「アレェ、幸村じゃん。どうしたの?」

部屋の中から現れた者ー慶次は、政宗の頭一つ分の大きさで、髪はポニーテールに纏めて居た。
肩には、子猿を乗せて居た。

「今、此方の御方を案内して居たので御座る。政宗殿、紹介するで御座る。此方、慶次殿で御座る。」
「新しい子かい?俺は慶次、此の子は夢吉って云うんだ。噛まないから安心して良いよ。」
「俺は政宗だ。宜しく、慶次に夢吉。」

政宗は、慶次と夢吉の手を掴み挨拶した。
夢吉も、政宗の挨拶に応える様に一声鳴いた。

「では政宗、次行くで御座る。慶次殿、又来るで御座る。」
「又な、慶次に夢吉。」
「あぁ、何時でも遊びに来てねぇ~。」

政宗と幸村と佐助は、慶次の部屋を後にして次の部屋に向かった。
独り残された慶次は、夢吉に話し掛けた。

「・・・夢吉・・・政宗って子だけど・・・否、此の話は止めて置こっか。真実はまだ、知らない方が良いしね。彼の子の為に・・・」

打が、不意に感じた違和感を消し去る様に、政宗が立ち去った扉を眺めた。
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