第5章 ~探検~
「御免ね?旦那の馬鹿力のせいで。」
「・・・えっ?・・・あぁ、大丈夫だ。」
連れの者は、政宗に手を伸ばし苦笑いしながら話し掛けて来た。
其に政宗は、若干戸惑いながらも掴み立ち上がった。
「・・・あんたら、一体誰だ?此所の住人か?」
「うん、そうだよ~。俺は佐助。で、此方が幸村って云うんだ。宜しく~。」
「某、幸村と申す者。宜しく御願い致す。」
「オレは政宗って云うんだ。少し前に来た秤打から、館の中を探検してたんだ。」
政宗は、幸村と佐助の手を掴み挨拶した。
「そうで御座ったか。なら、某達が館の案内をするで御座る。」
「おっ!有難うな、幸村と佐助。」
「否、礼等不用で御座る。先程の侘故、当然の義務で御座るよ政宗殿。」
「へー・・・云ってる意味一寸解らねぇけど、案内宜しく頼むわ。」
「ウム。着いて参れぇぇ!!」
「行っくぞぉ~!!」
「・・・俺様の意見、ガン無視ですか?別に着いて行かない何て云って無いけど・・・」
佐助は、ハイテンションな政宗と幸村の後を着いて行きながら独り呟いた。