第4章 ~喧嘩~
暫くして、魔界に帰還した小十郎は、使用人に話し掛けた。
「オイ・・・政宗は何処に居る?」
「えっ?あぁ、其の方なら、王の自室に居ますよ?」
「そうか、解った。」
「あまり、猫ちゃんを攻めないで下さいませ。」
「・・・?解った・・・」
使用人が最後に放った一言に、小十郎は疑問を覚えながら己の自室へと向かった。
自室に到着した小十郎は、何の躊躇も無く扉を開けたが、中を見た瞬間、勢い良く扉を閉めた。
ー・・・俺の部屋に・・・猫が居た・・・!!?
小十郎は、再度部屋の中を確めるべく扉を開けた。
打が、先程とは打って変わって無人に為って居た。
ー寝室か・・・?
小十郎は、猫が居るで有ろう寝室の扉を開け、中を覗いた。
すると、ベットの下から物音が認め、確認する為に覗くと黒い尻尾が見えた。
小十郎は、尻尾を掴み引寄せながら話し掛けた。
「・・・・・・おいで・・・可愛い黒猫政宗・・・」
「・・・・・・っ!!!!?」
黒猫こと政宗は、引き釣り出され舞ともがいたが、小十郎の力に負けた挙げ句抱き締められた。