第3章 ~興味~
「・・・御前、名は何と云う?」
「ひゃっ!!」
少年は、突然聴こえた甘い声に、異様に身体を魚籠付かせた。
其に王は、口角を挙げ
「少年・・・御前の名は何だ?」
少年の耳を舐めたり、甘噛みしながら呟いた。
其に少年は、快楽の声を挙げながら暴れた。
「っあ!!耳は止めっ、頼っ、むからぁ!!」
「名を云えば、止めてやるが?」
「あ、あぁっ!!っぁ、まっ、政っ、宗ぇっ!!」
「んあ?」
「オレの名はっ、政宗っ、だあぁっ!!」
少年の名を聴いた王は、口を離し、少年ー政宗の顔を見詰めた。
そして、政宗の両目を塞いだ布を外し、右目に口付けをした。
其に政宗は、一瞬戸惑った。
打が次第に、右目の痛みが徐々に退いて行く感覚を覚えた。
王が口を離した時には、全く痛みを感じなく為って居た。
己の右目に口付けした王が、顔を易しく包み込み、易しく呟いた。
「・・・政宗・・・御前は、美しい・・・」
「・・・・・・んなっ!!?」
政宗は其に、顔を赤らめて驚いた。
其でも王は、己の顔を見詰めながら呟いた。
「・・・ずっと・・・一生、俺の傍に御前を置きたい・・・」
「・・・えっ!!ちょっ、待てって!!」
「御前を俺の、伴侶にしたい・・・」
「はっ、ははは伴侶っ?!!」
「政宗の全てが欲しい・・・」
「・・・・・・っ!!!」