第63章 最終章 『夢の続き』
9月2日
烏野高校 排球部では–––––
「「「おつかれっしたー!!!」」」
今まさに、練習が終わり各々が自主練に勤しもうとした時だった
武田
「ごめん!ちょっといいかな?!」
烏野チームはみな、頭にハテナを浮かべ武田先生を見る
繋心さえも目を見開き武田先生を見た
武田先生
「ちょっと見てもらいたいものがあるんだ」
人気のいない職員室に烏野部員がこぞって入っていく
武田先生は、いつかのテレビのDVDプレーヤーにセット
彼らもその前に集まった
武田先生はみんなの分のイスを集め座らせた
大地さん
「なにを見るんですか?」
しかし武田先生から返された言葉は意外なものだった
武田先生
「僕も分からないんだ」
瞬間、えっ?、と言いたげな彼等の表情
武田
「これは津田さんからもらったものなんだ」
そう、それは葵が出発前に武田先生に託したDVDだった
静寂
そして、テレビに映るのは、彼女の姿だった–––––
葵
『みなさん、こんにちは。』