第63章 最終章 『夢の続き』
朱鳥
「でも世界ランキング1位とだよ?」
葵
「それでも楽しみじゃん!」
朱鳥
「強豪相手に恐ろしいわ〜」
葵
「でも、勝っても今度は3位とだよ?それも最近メキメキと実力派を上げているところ」
朱鳥
「まあ、確かにそうだけど……」
葵
「楽しみなこといっぱいじゃん!」
朱鳥
「どこがだよっ!」
昔からの親友との会話
これ程楽しいことはない
それに、それに!
私さ、ほら男装してたじゃない?
つまりだよ、男の子と話す機会の方がまあ、多いじゃない?
こっちの身としては、バレるかバレないかでハラハラしてたわけだから会話なんて気が気でないわけで
極力クールに振舞って、会話も最小限にしてきたけど……
だから、同い年でそれも気を許してガールズトーク?なんて久しぶりで!!
葵
「会話ってこんなに楽しいのネ……」
朱鳥
「どうしたよいきなり……」