第63章 最終章 『夢の続き』
私が選んだ道–––
そう、それはワールドカップバレーに参加することだった
烏野のみんなに対して裏切り同然の行為
みんな、ごめん
きっと許してくれないと思うけど……
だけど、私は––––
結局私は、生きることを選んでしまった
バレーで死ねたら本望だ、と言っていたのに
私は頭を横に振った
やめよう
試合当日にそんなこと考えるのは
目的地は仙台市体育館
色々と思い出深い場所
青城と戦って、負けて、水落と出会って––––
強くなりたいと決意した日
あの日から私は、どう変われただろう?
気がつけば仙台市体育館前に着いていた
同じ代表チームもちらほら居る
また、やってきた
ココに
あの日と同じ景色
同じ場所で
私は"最後"のバレーをする