第62章 未来への架け橋
葵
「ね!私もブロック跳んでいい?」
木兎さん
「受けてたぁぁつ!!!」
話ぶっ飛んだ……
蛍
「なに、キミ止めれるの?その身長で?」
葵
「はぁん?いやいや〜月島くんよぉ〜。舐めたらあかえ?」
クロ
「おいおいツッキー。葵を壊すな〜」
葵
「勝負だツッキー」
蛍
「ツッキーって呼ぶのやめてくれない?」
・
・
・
そして始まった小さな試合
リエーフ、私、赤葦さんでチーム
対するは木兎さん、クロに蛍
葵
「赤葦さん、私も打っていいですか!?」
赤葦さん
「構わないけど……」
木兎さん
「あ!ずりーぞ!!あかーし!!」
赤葦さん
「すみません」
木兎さん
「んがーっ」
まずは蛍からサーブ
それを私がレシーブする
赤葦さんが頭上に両の掌を構える
走り出すのはリエーフ
私はセンターライン近くまで戻ってくる
リエーフのアタック
それは、ネット挟んだ向こう側でブロックで跳んでいた蛍とクロに止められてしまう
勢いのまま落ちてくるボールを–––
待ってましたと言わんばかりに上げた
赤葦さんが目を丸める
リエーフも同じように
赤葦さんがとっさにカバーに入ってくれた
それを今度は私が両の掌を構え、トスをリエーフに上げた
リエーフ
「え?!」
バシン!
クロス方向に打ち込まれたらボールは見事に相手コートに叩き落とされた
リエーフ
「す、すげぇ……」
思わず笑みがこぼれた