第61章 これも運命ってやつかな……?
影山
「わ、わりぃ……!」
日向
「津田!お前………!!」
葵
「ご、ごめん……
わざとじゃないんだ……。さっき菅原さんに上げてもらった時も空振りしてしまって……」
影山
「!!?」
葵
「な、なんでだろう……?」
日向
「コーチに見てもらえば?」
葵
「繋心に?んー、そうだね……。明日、見てもらうよ」
ツキン、とした痛みが走る
私はそれを、見て見ぬ振りした
家に帰る途中、たくさんのことを考える
明日のこととか、将来のこととか……
課題は何から片付けよう?だとか、明日は小テスト何あったかな?とかも
だんだんと日の入りが早くなってきた
同じ時間のはずなのに夏に比べると辺りの明るさは全然違う
葵
「もうすぐ………か。」
一人ごちて上げていた視線を道路に落とした