第61章 これも運命ってやつかな……?
影山達が駆けていく
その後ろ姿を苦笑いで見つめていると
くるり、と影山が私を振り返り見た
影山
「お、お前も来い、よ」
え、どうした
どうしてそんなにカミカミなの(笑)
ふっ、と息が漏れる
葵
「ん、じゃあお供しようかな?」
影山
「おう」
私も歩き出す
彼らの背中を追って
彼らは、女バレと男バスが折半して使っている体育館へ向かった
私もそこへ足を踏み入れる
普段使っている体育館よりは大きい
日向
「山口と月島もいたらな〜」
葵
「どうして?」
日向
「そしたら試合みたいなのできるじゃん?」
影山
「アホか人数1人足んねぇよ」
日向
「いやいや!おれと津田ちっせぇじゃん!
こう、プラスマイナスゼロ、みたいな?」
あ、日向ソレ傷つく……(泣)
影山
「???」
影山、意味わかってないな……
いや、これ以上この話題引っ張ったら私が惨めになる
葵
「ほ、ほら!居ないのは仕方ないじゃない!
山口も自主練頑張ってるんだし!!蛍は知らないけど……」
日向
「まあそうだけど……!
よし!影山トスくれ!!」
葵
「じゃあ私レシーブしようかな」
影山
「………」