第61章 これも運命ってやつかな……?
葵
「そういえば……影山は?休みなの??」
やっちゃん
「影山君はさっき、代表決定戦であたるかもしれない学校に偵察しに行ったよ」
葵
「へぇ……」
なんか、楽しそうだなぁ……
偵察って、なんだかドラマで警察があんぱん食べて「どうだ?」とか聞いてるシーン思い出す
葵
「……代表決定戦であたるところ、かぁ……」
日向
「影山のことだから青城とか行ってんじゃね?」
葵
「なるほど……」
いや今は菅原さんにトス上げしてもらうところだし……!
今度一緒に偵察に連れていってもらおう……!!
葵
「菅原さーーん!トスーーーー!」
菅原さん
「はいはーい」
フワリと上げられるボール
コートから離れた位置から走ってそのボールへと飛び込んでいく
そして……、スイング!
カスン。
葵
「はぇ?」
––––手に、ボールの感触がなかった
菅原さん
「ご、ごめん葵!失敗した!!」
葵
「いえ、大丈夫です!」
自分の掌を見つめる
こんなことなかったのに、なんで?