第59章 菅原さんの想い
「おーい!そろそろ始まんぞ〜」
体育館の側面側の扉から顔だけを覗かせて声を掛けてくれた夜久先輩
夜久先輩
「あれ?烏野の……
そういや、足は大丈夫か?」
どうやらクロを探していたみたいだった
葵
「はい、ありがとうございます」
そう、この後みんなお待ちかねのバーベキューがあるのだ
クロ
「担いでやろうか?」
私を見下ろすクロ
葵
「いいよ 歩けるから」
多分。
するとクロはにんまりとして、
クロ
「照れなくていいんですよ〜?ほれ」
葵
「うわっ?!!
ちょ、やめろ!!!降ろせ〜〜!!!!」
夜久先輩
「おいおい……」
クロ
「暴れると降ろすぞ〜〜♪」
いや、いやいやいや?
すぐそこじゃんか!
体育館出ればいいだけなのに!お、お姫様だっこって!
夜久先輩は止めてくれそうにないし!
葵
「ほんと、マジで!高いからっ!!」
クロ
「好きだろ?高いところ」
葵
「キライではないけどね?!
怖いから!」
クロ
「怖い?ハハッ、それはウソだなぁ〜〜
葵いつもスパイク打ってるくせに」
葵
「それとこれとは別なのっ!!
とりあえず、降ろせ〜〜〜〜っ!!」