第56章 わたしたち
その教室には各校の主将、副主将がいた
これ絶対私場違いじゃん!
のこのこついてくるもんじゃなかった
今更ながら、私の足を恨む
木兎さん
「わりー!わすれてた!!!」
入っていく二人にどうすればいいか戸惑う
教室の扉を閉めようとする紳士な赤葦さんはそんな私の様子を見て「入りなよ」と言う
葵
「お、お邪魔します……」
「あれ、津田?」
大地さんと菅原さんが声を揃えて私をみる
はい、私です、津田です、スミマセン……
木兎さん
「コイツにも来てもらったんだ
ほら、だってコイツは――」
木兎さんの口を勢い良く閉ざしたのはクロ
クロ
「アホかお前は!!」
絶対今私の隠してること言おうとしてたよね(笑)
葵
「………わかりました」
シン……と静まり返る教室
葵
「私は津田 葵です
昔、期待の星とか呼ばれてました
全日本代表、です」
クロの焦った顔
大地さんと菅原さんの目を見開いた顔
私は笑ってこういった
「よろしくおねがいします」