第56章 わたしたち
やっちゃんと一緒に影山が練習している体育館にきた
そこには、センターライン付近に並ぶ沢山の空のペットボトル
そして、影山
影山はやっちゃんを見るなり急かすようにボール出しを頼んだ
次に私を見て、影山の眉間にしわがよる
あれ、嫌われてるのかな……
影山
「なんでいるんだ?」
葵
「影山トス練するだろうから、打とうかなって思ったんだけど………」
私はまたペットボトルに目を写す
これって、ペットボトルで落とす位置をコントロールしているってことだろう
つまり、私に入る余地なしということだ
葵
「んー、やっちゃん
ペットボトルって、まだ余ってる?」