第55章 そして少年少女は気付かされるだろう
菅原さん
「ハァ〜……… 今日も華麗なる全敗……」
前で飛び跳ねる日向を見て「元気だな……」とボヤく菅原さん
葵
「お風呂……入りたい…です…」
私、菅原さん、田中さんが並んでいる横を蛍が横ぎる
菅原さん
「……月島は相変わらずサバサバしてるよなー」
田中さん
「月島は……なーんかもっと……こう……!
色々やったらやれんじゃねーかって思いますよねー!」
菅原さん
「色々って?」
田中さん
「こう……色々……
もったいない188cm!」
葵
「田中さん、それ答えになってないと思います……
それと、僕と同じこと言わないでくださいよ……」
田中さん
「いつそんな事いってたの!
俺知らない!!」
葵
「今日田中さんが試合してる時に言いました」
田中さん
「俺が知るわけねーじゃんか!!」
葵&菅原さん
「「田中さん/田中 暑い」」
田中さん
「ダブルで!?」
「ヘイ眼鏡君!今日もスパイク練習付き合わない?」
この声は、木兎さん
蛍とのやりとりを遠くから眺めていると、どうやら蛍は断ったみたいだった
木兎さんは、体育館の中へ入っていった
葵
「…………」