第53章 アンバランス
月島side
木兎さん
「え!?えええええええええ!?!?!?
いやいや、は?えっ、ちょっと待って?
ちょっと考えさせて?
黒尾さん、それはホントウデスカ」
木兎さん、焦りすぎでしょ
赤葦さん
「まあ、そうですよね
普通に考えると、同姓同名漢字ドンピシャはありえないですよね」
黒尾さん
「やっべー
葵に怒られる〜」
「すでに怒られてるじゃないですか」
黒尾さん
「さらにだよ!さらに!!
あいつ昔、ガチギレしてホント大変だったんだからな!!」
「なにしたんですか」
黒尾さん
「え、メガネ君それ
俺が原因前提?ひどくないかそれ」
「でも、そうなんですよね?」
黒尾さん
「違うから!!」
「じゃあ、何が原因で?」
黒尾さん
「あいつが小学校4年の時だよ……
研磨がイジメられて、それを研磨自身気にしてなかったみたいだけど、何せあまり学校に行けない葵はその陰湿なやり方を不快に思って、自分より1つ上のいじめてた奴につっかかっていったんだよ
そしたら、マジで言い合いになっちまって、気も高ぶるから発作起きたんだよ」
「それ、今回も大丈夫なんですか」
黒尾さん
「俺から謝る
………あいつを死なせるようなことはぜってーしないし、あんなこと、二度とゴメンだ」