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【ハイキュー!!】夢の続き

第52章 表と裏


スゥッ



息を吸い込む
そして、止める


脚に力を込めて
地面を蹴る



木兎
「うおっ!やべぇ!すげぇ飛んでる!!」

赤葦
「木兎さん、試合中です」


梟谷がブロックする
手が壁となる


私の手は、後ろに引かれる
グググ、と力を溜めるように
背もしならせて




そして、菅原さんが上げてくれたボールが視界に入る

後ろに引いていた手は、パッと解放されたかのように勢い良く前へ振られる


ボールの芯を、捉える
同時に鳴り響く、表面を叩く音



壁をぶち壊しても尚、スピードが緩まないように思いっきり






木兎
「すっ げぇ………」

梟谷は圧巻した
自分のコートにボールが叩き落とされたにも関わらず、皆が今さっき入ってきたタッパのないその少年を見た

木兎は、ギンギンとした目で彼を見た
彼もまた、木兎を見る


木兎はニッと口角を上げた
面白いものをみつけた、そういった表情









チームからお褒めの言葉に私はどう対応すればよいのか彷徨っている状態で、ただ困り顔で笑うしかなかった
そして、ネットの向こう側にいる梟谷エースにして主将である彼を見る

笑っている


楽しくなりそうだ、と再び私は思うのだった




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