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【ハイキュー!!】夢の続き

第52章 表と裏


木兎
「お?」

赤葦
「また交代ですかね?」

木兎
「今度は誰だ?」

赤葦
「知りません」


田中さんと代わる
22対10で、烏野は負けている
正直、自分がこの点数をひっくり返せるくらいの実力なんて今は持っていない
けど、勝つことが全てじゃないってこの前のインターハイで分かった

負けることは、恥ずかしいことだと思っていた
"負ける"ってことは、"弱い"ってことだから

でも、日向を中心に周りの皆があの試合以来、さらに力をつけるのを見て私は思ったんだ

『負けたから、強くなれる』


あの場面、もし勝っていたら、こんな風に強さを求めないと思う
きっとどこかで慢心してしまう


現に、昔の私は勝つことが"当たり前"だと思っていた
と、同時に若に負けた理由を、自分の身体のせいにしていた


当たり前と思っていたのは、それは今まで負けを忘れていたからだ
そして、自分よりも弱い人たちを見ていたからだ


『あのチームには負けた
    でもさっきのチームには勝てたからいい』




そうやって下ばかり見ていた
でも、それはもうやめよう




木兎
「すっげぇ気合い入ってんな」

赤葦
「また厄介な技、決めてきそうですね」




(今は、勝つことが大事じゃない
いかに、"学ぶ"かが大切………)



口角が自然と上がってしまうのを抑えられない






ピー



向こうからのサーブ
そして、西谷さんのレシーブ

菅原さんがトス



私は、走る







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