第51章 1週間ぶりに帰ってきたらとんでもないことになっていた
大地さん、菅原さん、旭さんと一緒に練習
葵
「4人……」
菅原さん
「2対2、する?」
大地さん
「そうだな」
旭さん
「じゃあチームは?」
大地さん
「普通にこうでいいだろ」
そう言って、私と大地さん
旭さんと菅原さんの間に大地さんは手で区切るように振った
菅原さん
「え、俺葵にトス上げたかったな〜」
葵
「後でいっぱいあげてください」
菅原さん
「! おう!」
大地さん
「じゃあ、やるか」
旭さん
「俺ちょっと傷ついてんだけどな〜」
葵
「サーブ、どっちからにしますか?」
大地さん
「じゃあ、旭に打たせるか」
旭さん
「俺!?
いきなりだなぁ………」
苦笑いしながらもボールを受け取る旭さん
ボールを地面に数回跳ねさせる
息をついて、彼はそれを上へと放った
葵
「ジャンプ サーブ……!
旭さん、いつの間に!」
重々しい音が鳴り響き、ボールが旭さんの手元から放たれる
威力、十分
葵
「こいっ」
体を低く構え、レシーブする形をとる
も、ネットに惜しくも引っかかってしまった
大地さん
「おい旭
葵がすげー寂しそうな顔したぞ」
旭さん
「えっ!?ごめん!!!」
葵
「取りたかったです……」
大地さん
「じゃあ次は葵がサーブ よろしくな」
葵
「はい!」
私はまた先ほどのように数歩下がり、床にボールを打ち付ける
サーブトスをあげて、狙うは旭さんです!
ごめんなさい!