第51章 1週間ぶりに帰ってきたらとんでもないことになっていた
翌日――
早めに来て部活の用意をしていると部室に潔子様が入ってきた
葵
「!! びっくりした〜
おはようございます」
潔子様
「おはよう
…………クス」
潔子様がクスリと頬えむ
笑う女神とはこの人のことを言う
葵
「どうしたんですか?」
潔子様
「前にもあったなーって」
ああ、ありましたねと答えた
つい最近の話で、さっきみたいに部室に入ってきた潔子様に私は盛大に驚いてしまったのだ
潔子様
「………葵、もしかして胸
大きくなったんじゃないかな?」
葵
「へ?」
潔子様
「この前、ダイエットしてるのに中々体重が減らないって
それって、胸が大きくなったからじゃないかな?」
葵
「なる……ほど
確かに最近、ブラジャーが痛くなったような……」
ブツブツと考えこんでいると
潔子様
「もうすぐ日向達、くるんじゃない?」
葵
「! ありがとうございます!」
私は急いで着替えて体育館へと急いだ
案の定まだ誰も来ていない
良かった
夏の清々しい空気を胸いっぱいに吸い込む
朝日に照らされて第二体育館はキラキラとホコリを照らしながらその床に白い光を落とす
ボールを1つ、手にとった
私の体重の件は潔子様が解決してくれた
今はスッキリとした気分
今日なら出来るかもしれない
コートの端から端へ、対角線上に放つサーブを