第51章 1週間ぶりに帰ってきたらとんでもないことになっていた
家に帰ってくると、スポーツバックを肩から落として、そのままベッドへ正面からダイブした
バフンと掛け布団から空気が漏れる音とスプリングが軋む音
仰向けになる
部屋を照らす明かりを目を細めて見つめてると、どうしようもない寂しさが滲んできた
葵
「…………」
晩御飯を作る気力もなくて、ただただ静かなこの空間に身を預けているだけだった
ぐー………
葵
「…………お腹空いた」
身体は正直だった
起き上がり、キッチンへと向かう
冷蔵庫を開けて覗き食材を取り出した
そして、簡易的にぱぱっと作り味噌汁も付け加え、ご飯を盛りテービルへ
葵
「いただきま――」
ピンポーン
チャイムが鳴った
葵
「?」
せっかく今から食べようとしたところに水をさされ、このまま居留守でもしてやろうかなんて考えたけど荷物だといけないから仕方なくでることに
葵
「はーい」
ガチャリとドアを開く
そこには――
葵
「あれ、影山?」
影山が立っていた