第49章 進化には何がいる?
繋心
「成田 日向と替われ」
日向
「!!」
成田
「えっ あっ ハイ!」
繋心
「―お前と影山の"変人速攻"は今のままでも十分凄えと思う
でも お前の言う様に あの速攻がまだ進化するなら
俺はそれを見てみたいと思う
………まあ 何をどうすればいいとか全然わかんねえけど!
取り敢えず今までの"打たされてる"感覚捨てないとダメだろうし
今日はもう お前試合の出番無しな」
日向
「エ"ッ!!!」ゲェーン!!
私は遠くからその光景を見ていた
自分でも顔が緩んでいるのがわかった
葵
「日向、外から見れば何か掴めるかもしれないよ
自分で戦うのはいいけど、戦い方を知らないと戦い用が無いからね
武田先生がいってたように、ここには僕達より強い選手が沢山いる
沢山観察して、いっぱい技盗みたいね」
ニッと笑いながら、日向を見る
日向
「おう!」
午後練も終わり、遠征は幕を閉じた
次は夏休みの合宿だ
春高予選前の最初で最期の長期合宿
日向と影山は、帰りのバス内でもあれからは一言も会話しているところをみていない
学校につくと日はすっかり落ちていた
武田先生
「ハイ!皆さんお疲れ様でした!
で 明日はお伝えしてた通り体育館に点検作業が入るので部活はお休みです
まあ インターハイ予選以降 休みなしでしたのでゆっくり休んでください」
葵
「荷物まとめなきゃ……」ボソリ