第49章 進化には何がいる?
菅原さん
「――ごめん日向
俺も……今影山の意見聞いてたら今回は影山の言う事が正しいと思ったよ
あの速攻は十分凄い
あれを軸に他の攻撃を磨いて行くのがベストだと思う」
菅原さんも影山派か――
あの速攻には、今まで影山の技術に頼っていた
そこへ日向の意志が入るということは、影山の技術に日向の技術が混入するということ
つまりは、ズレが出来あの速攻は成り立たない
影山が入っていった扉から今度は繋心が出てきた
繋心
「あー……俺も菅原派だな」
菅原さん
「! 烏養さん!」
繋心
「『自分で戦いたい』って言っても変人速攻はほんの一瞬勝負
あの一瞬を空中でどうこうしようってのも正直難しい話だと思うぜ」
日向
「……でも
調子がいい時はスローモーションみたいに見えるんです
田中さんが言ってたみたいに………」
繋心
「まぁ……、ブロックがいつもより見えることはあるよな」
日向
「青城と練習試合やった時の 最後の一点
大お……及川さんの顔が見えました
目が見えました
3対3で初めて速攻決めた時も"向こう側"が見えました
てっぺんからの景色が見えました
右から月島が来てて手がすぐそこに迫ってて
キャプテンがレシーブに動こうとしていた」
葵
(日向は、見えるの……!?
コート全体を空中で……!
それも、アタックの時だよね……日向が言っていたその時は
日向には、一瞬を見ることが出来る………
そうなればそれを上手く使えば!!)
「!………空中戦の、覇者」