第49章 進化には何がいる？

潔子様
「よく眠れた？」

葵
「はい」

やっちゃん
「ふわぁ……　津田君！？
お、おはようござしゃす！」

葵
「おはよう」

ござしゃすって……
ござしゃすって……！
ダメだ、笑いをこらえられない！

葵
「クックッ……ふふっ」

やっちゃん
「！？　津田君？？」

やっちゃんは驚いた顔で私の顔を伺った
隣の潔子様も笑っていて、やっちゃんは更に頭の上にハテナを浮かべる

葵
「ごめんごめん
ござしゃすって、面白くって……」

やっちゃん
「え、えぇ……

あ、これ使って！」


そう言って手渡された物はタオル
私はありがとうと笑って言った



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日向
「よーしッ　やるぞ！！」

グイグイとアキレス腱を伸ばす日向
ストレッチで力んだら意味ないのでは……

菅原さん
「日向さ、元気なのはいいけどストレッチのとき力んだら意味ないからな」

うんうんと頷きながら私もアキレス腱を伸ばし始めた

日向
「ウス！！」

どうやら日向は遠征にテンションMAXなようです



生川高校との試合
相変わらず、日向と影山のトンデモ速攻がキマる
他の攻撃も、レシーブも安定している
それでも互角、いや劣っている
この合同合宿に参加しているどの高校にも勝てないと思う


強くなるためにここに来た
だから、今までの力をそのままにしちゃまた負けてしまう

葵
「………もどかしいなぁ」



安定をとるか

進化をとるか