第49章 進化には何がいる?
遠征2日目
葵
「ん………」
パチクリと目が覚めてしまった
周りを見ればまだ皆眠っている
のそりと起き上がり、布団を畳んで静かに教室から出た
葵
「ふん………んん―ー…… はぁ……」
大きく廊下で伸びをすれば朝の清々しい空気が肺を満たす
水道で顔を洗い、私は外へ出た
葵
「いい天気……… 気持ちいー」
しばらく風にあたっていると、心がとても安らいだ感じがした
その場で軽くストレッチをしてから、私はジョギングをしだした
ザッ、ザッ、ザッ、と地面を蹴るたび砂が音をたてる
それさえも何だか気持ちがよかった
この高校をグルッと一周してきた頃には、マネージャーさん達が起きてきていて、ボトルに水を入れてくれていた
葵
「おはようございます」
潔子様
「! 津田君、おはよう」
葵
「はぅあっ!!」
潔子様
「!?」
あ、朝から潔子様の……!
潔子様のお美しい笑顔、頂きましたーっ!!!!
私は今日も頑張れる……!