第47章 烏、東京へ
菅原さん
「よくがんばったな葵」
葵
「菅原さんと東京へ行きたかったんですもん!」
菅原さん
「!?!?/////」
大地さん
「おいおい葵、スガだけか?」
葵
「もちろん、大地さんもですよ!」
後ろの扉が開けられ、入ってきたのは2年生と蛍達
田中さん
「聞いてくださいよ!!!大地さーん!!」
西谷さん
「チワース!!旭さん!!!
俺トーキョー行きますよ!!!」
2人は入ってくるなりテストを持って飛びついた
ふと影山、日向に目を向けると
葵
「え。ど、どしたの」
両手でテスト用紙を掴みながら、彼らは俯いたままだった
顔が全てを語っている
葵&菅原さん
「「まさか………」」
私達2人のつぶやきが、部室を静まり返らせる
影山、日向は部室の畳敷きに上がり同時に正座をする
下を向いたまま、肩は微かに震わせて
菅原さんは日向の、大地さんは影山のテストの答案用紙を手に取る
菅原さん
「あれ!?日向は英語……?自信あったじゃ……」
蛍
「終了間際に解答欄が1個ズレてた事に気付いたみたいで」
旭さん
「マジか………!
英語の小野先生そういうの許してくれないんだよな………」
葵
「でも小野ティー優しいですよ?
お腹痛くて授業寝ても無視してくれましたし」
影山
「それは お前だけだろ ボゲェ………」
葵
「やっと喋った」
山口
「谷地さんもスゲーショック受けてました」
葵
「ホント、解答欄ズレてなかったら点数もっと良かったのに」
菅原さん
「葵はどうだったんだ?」
葵
「英語ですか?」
私は、チラリと蛍を見た