第47章 烏、東京へ
蛍
「なに」
葵
「へへ じゃーん」
手に持っていたテストの答案用紙を畳敷きの床に広げた
それを菅原さん、蛍、旭さんが覗く
菅原さん
「えっ!?マジカ
英語92点………?」
蛍
「………」
旭さん
「国語は96!?えええええ
初めて見たこんな点数」
葵
「えへへー
どうだ、蛍 僕の実力はァ!」
蛍
「…………理系との差開き過ぎデショ
相変わらずだね」
葵
「ぐっ………
いやでも今回は自分でも頑張ったと思ってる!」
蛍
「頑張って影山より数学の点数低いってどうなの?」
葵
「うぅ………」
菅原さん
「まあまあ、月島
葵も頑張ったみたいだし、赤点じゃないんだからいいじゃん
ギリギリだけど」
葵
「菅原さん最後のグサッ、なりました……」
一方の影山はというと、私の助言通り暗記系に絞ったみたいで、漢字は満点だった
今回は記述が多いせいで惜しいところで赤点だった
縁下さん
「静かだな」
菅原さん
「まあ、そう落ち込むな
合宿はまだある―」
影山
「どうやって行く 走るか」
日向
「チャリだろ」
菅原さん
(行く気か……)
縁下さんと顔を見合わせ私も苦笑いした
そこに田中さんが影山と日向の前に立つ
田中さん
「おい 補修はどっちも午前で終わるんだよな?」
影山&日向
「「? はい」」
田中さん
「よし、なら俺が"救世主"を呼んでやろう……」
再び私は縁下さんを見た
どういうことですか?って視線をなげかけると、縁下さんは苦笑いしていた