第46章 デンジャラス アウェイ
繋心
「どうした先生 難しい顔して」
武田先生
「ああ いや……
あのですね………」
葵
「お待たせ………やっちゃん?
どうしたの?」
やっちゃんは体育館の鉄格子窓を見ていた
中からは話し声が聞こえる
自分も耳を傾けた
武田先生
「東京遠征の際に借りる予定だった学校のバスがどうも他の部の子とカブってしまって借りられそうにないんです
予定より費用が嵩みそうでどうしたものかと……」
葵
(お金の話か………
ザ☆社会人って感じだな〜)
繋心
「ふーむ……俺も もうちょいOBとかあたってみるわ
今後もぶつかる問題だろうしな」
武田先生
「すみません 僕も色々あたってみます
まあ いざとなったら貯金があるんで」
葵
(わあ先生ダンディー)
繋心
「いやいやいや
将来の結婚資金とかにとっとけよ!!
その手ヤメロ!」
葵
(うわ〜、武田先生にすごく失礼な気がする……)
「でも、行きたいな〜……」
やっちゃん
「何かないかな……」
葵
「あれ、漏れてた?」
やっちゃん
「あ、え、う「谷地さん!!」
背後からまだまだ元気が有り余ったご様子の声
シュッと目の前に移動した人物は言わずもがな日向だ
日向
「谷地さんマネージャーやる!?」
やっちゃん
「あっえーっと「よね!?」
葵
(何に納得したんだ……)
「「ヘイ!1年ガールヘイ!」」
振り返ると西谷さんと田中さん
西谷さん
「君 是非烏野バレー部に入ってくれたまえよ」
葵
(………)
やっちゃん
「え!?」
田中さん
「君がいると潔子さんがよくしゃべる」
葵
「それ勧誘なの………」
大地さん
「そんな勧誘があるかバカ!」
ゴヅムッと2人の頭に握りこぶしを落とした大地さん
ナイスです
菅原さん
「ゴメンねぇ
バカでねぇ 全く」
葵
「オカン!!」
菅原さん
「!?」