第46章 デンジャラス アウェイ
「―! !! 津田!!」
葵
「!?」ビクゥッ
パッと顔を上げると、そこには大地さんが立っていた
大地さん
「集合だ 津田具合でも悪いのか?」
葵
「いえ 大丈夫です」
武田先生
「えー明日ですが
急遽 扇西高校から練習試合の申入れがありましたのでお受けしました
IH予選を見て是非との事でした」
繋心
「青城に負けた悔しさも苦さも忘れるな
でも "負ける感覚"だけは要らねぇ
とっとと払拭して来い!」
オオオオ!!!っと叫ぶ
私は静かにその光景を眺めていた
繋心
「…………」
武田先生
「津田君、元気が無いようですね……
どうしたんでしょうか」
繋心
「さあ、わかんねー」
ビュッと体育館の中を初夏の風が通りぬけた