第46章 デンジャラス アウェイ
及川
「葵ちゃん、大丈夫?」
葵
「大丈夫です」
及川
「またアイツが来たら言ってね?
この及川さんがこらしめちゃうから!」
ニコニコ笑いながら話す彼
葵
「えと………あの
ありがとうございました」
及川
「 」
葵
「? 及川さn―!?」
及川
「見ないで///
今、俺の顔絶対見ないで」
手で覆い隠された視界は真っ暗
及川が赤面なんてするのだろうか……
まったく想像がつかない
そして歩いているのだから目隠しとかやめて欲しい
葵
「そろそろ離してくれませんかね」
及川
「ダメー☆
このまま歩いてもらいまっす!」
どこかでイラッとした自分がいた気がした←
葵
「ちょっ、ほんと離してくださいよ!
危ないでしょ!?」
及川
「そだね
危ないね」
ポス
唇に何かが軽くあたった気がした
手が離れ目に光がはいりこむ
眩しさで目がくらんだ
及川
「及川さんが烏野まで送ってあげるよ」
こてんと顔を傾けにこりと笑顔
葵
「イヤイイデス」
その姿に一瞬寒気が走った
及川
「えー……
そんな遠慮しないでさ!」
葵
「エンリョシテマセン」
及川
「えっ、なんか冷たい!!」
葵
「ソンナコトアリマセンヨ
ワタシハカエリマス」
及川
「片言ww」
葵
「では―」
歩き出した時、及川の顔が優しくなる
及川
「もし何かあったら俺を頼ってね?
いつでもいいからサ」
こくりと頷くも、そういう日は来るのだろうかと思いながら烏野へ向かった
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